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1995 年度 実績報告書

神経軸索・樹状突起の伸長を制御するアクチン結合蛋白質の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680759
研究機関群馬大学

研究代表者

石川 良樹  群馬大学, 医学部, 助手 (20212863)

研究分担者 小浜 一弘  群馬大学, 医学部, 教授 (30101116)
キーワードアクチン結合タンパク質 / 突起伸長 / 成長円錐
研究概要

脳の発生初期に大量に発現するアクチン結合蛋白質ドレブリンを精製し、その生化学的解析を行ったところ、この精製過程において、やはり発生初期に大量に発現する54kDaのアクチン結合蛋白質を検出した。この蛋白質はイミュノブロットの結果脳ファシンと判明した。さらに、ファシンの活性がドレブリンによって制御されていた。
脳ファシンのアクチン線維結合能をアクチンとの共沈実験で調べたところファシンはアクチン線維にストイキオメトリー1:3、解離定数1x10^6Mで結合した。この結合はドレブリンによって阻害を受けた。さらに低速遠心法、電子顕微鏡法、及び蛍光標識アクチンを用いた蛍光顕微鏡法でアクチン束化活性を調べたところ、他のファシン同様脳ファシンもアクチン線維束化能を有していたが、この束化活性はドレブリンによって強く阻害を受けた。また蛍光抗体法でPC12細胞の成長円錐を調べたところ、ファシンがフィロポディア全体に、ドレブリンはフィロポディア基部にそれぞれ存在することがわかった。以上の結果から、ファシンがフィロポディアのアクチン構造に重要な役割を担っており、ドレブリンがそれを制御していると考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ishikawa, R.: "Purification of an ATP-dependent actin-binding protein from a lower eukaryote, Physarum polycephalum" Biochem. Biophys. Res. Commun.212. 347-352 (1995)

  • [文献書誌] Higashi Fujime, S.: "The fastest actin-based motor protein from green algae, Chara, and its distince mode of interaction with actin" FEBS Lett.375. 151-154 (1995)

  • [文献書誌] Sasaki, Y.: "Inhibition by drebrin of the actin-bundling activity of brain fascin, a protein localized in filopodia of grawth cones." J. Neurochem.(印刷中).

  • [文献書誌] 石川良樹: "Ca^<2+>の作用を修飾する薬物" Clinical Neuroscience. 14. 175-178 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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