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1997 年度 実績報告書

アフリカツメガエル卵無細胞系におけるDNA複製開始蛋白質とS期開始機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07680762
研究機関熊本大学

研究代表者

塩田 正樹  熊本大学, 理学部, 教授 (80134526)

キーワードアフリカツメガエル / DNA複製 / DNA複製開始蛋白質 / 細胞周期 / 胚発生 / DNA複製開始
研究概要

アフリカツメガエル卵より、DNA複製開始蛋白質(DNA unwinding factor)を単離し(140kDaと87kDaのサブユニットからなる)、その87kDaのサブユニットのモノクローナル抗体の作成に成功した。この抗体を用いて、1)アフリカツメガエルの卵無細胞DNA複製系における細胞周期、および、2)アフリカツメガエルの胚発生、におけるDNA複製開始蛋白質の挙動を調べた。その結果、この蛋白質はDNA合成期(S期)の進行に伴って、細胞質から核のクロマチンに移動し、S期の終結に伴って、核から消失することが示された。また、この蛋白質は卵では細胞質に大量に貯蔵されていること、受精後、細胞質から核に徐々に移動し、胞胚期にはほとんどが移動を完了すること、のう胚期以後にこの蛋白質の新たな合成が起ること、等が明らかにされた。これらの結果はこの蛋白質の核での存在とDNA複製に相関関係があることを示し、この蛋白質がDNA複製に関与していることを示唆した。次に、DNA複製開始蛋白質の140kDaのサブユニットのポリクローナル抗体を作成し、免疫沈降により、アフリカツメガエルの卵無細胞DNA複製系を用いてこの蛋白質の機能を解析した。その結果、この蛋白質を除くと、DNA複製のDNA鎖伸長反応は阻害しないにもかかわらず、DNA複製は阻害されることが明らかにされた。このことから、この蛋白質がDNA複製の複製開始に関与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yokoyama,Y.: "Enhancement of apoptosis in developing chick neural retina cells by basic fibroblast growth factor" Journal of Neurochemistry. 68. 2212-2215 (1997)

  • [文献書誌] Yokoyama,Y.: "CPP32 activation during dolichyl phosphate-induced apoptosis in U937 leukemia cells" FEBS Letters. 412. 153-156 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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