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1995 年度 実績報告書

細胞外マトリックス蛋白質テネイシンファミリーの総合的解析

研究課題

研究課題/領域番号 07680808
研究種目

一般研究(C)

研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

松本 健一  国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 助手 (30202328)

研究分担者 白吉 安昭  国立遺伝学研究所, 遺伝実験生物保存研究センター, 助手 (90249946)
中辻 憲夫  国立遺伝学研究所, 遺伝実験生物保存研究センター, 教授 (80237312)
池村 淑道  国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 教授 (50025475)
キーワード細胞外マトリックス / テネイシン / テネイシンX / テネイシン・ファミリー / ジーン・ターゲティング / 主要組織適合性抗原遺伝子群
研究概要

我々はテネイシン・ファミリーの総合理解の目的で、平成7年度においては主に遺伝子ターゲティング法を用いてテネイシンX(TN-X)欠損マウスの作成を試みた。TN-X遺伝子の5'プロモーター領域及び5'コーディング領域をNeo遺伝子に置換し、相同領域の異なった3種類のターゲティング・ベクターの構築を行なった。次にエレクトロポレーション法によりES細胞にターゲティングベクターの導入を行ない、約1200個のG418耐性細胞のうち相同組換えを起こした複数個のES細胞をPCR法により同定した。次にこの相同組換えの起こったES細胞を用い、熊本大学・相沢慎一研究室の協力を得てインジェクション法によりキメラマウスの作成をおこなった。ところがどの独立したES細胞由来のキメラマウスにおいても、ES細胞の寄与の低いキメラマウスは得られたが、ES細胞の寄与の高いキメラマウスは得られず胎児期の13日目から16日目の期間に死ぬらしいことが明らかとなった。この時期の正常胎児においてはTN-Xは心臓で特に強い発現が見られることが知られている。キメラマウスの胎児期においてどうして致死に至ったかをさらに詳細に検討する必要があるが、現在2つの可能性を考えている。1つ目の可能性としては心臓などのTN-Xの発現の多い器官のTN-X欠損細胞では、TN-X量が半分になるために異常が生じた可能性、2つ目としてはターゲティングベクターとしてPGKプロモーター及び翻訳終始コドン付きのNeo遺伝子を、TN-X翻訳開始コドンを含む領域に変換したものを用いたため、強力なPGKプロモーターより合成されたdominant negativeタイプの変異をもった異常TN-Xが多量に作られ、その結果13日目から16日目に致死に至った可能性が考えられる。今後さらに検討する必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Fukagawa: "A boundary of long-range G+C% mosaic domains in the human MHC locus;Pseudoautosomal boundary-like sequence exists near the boundary." Genomics. 25. 184-191 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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