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1995 年度 実績報告書

後根神経節ニューロンのアドレナリン受容体の発現に対する交感神経系の役割

研究課題

研究課題/領域番号 07680826
研究種目

一般研究(C)

研究機関福島県立医科大学

研究代表者

西山 慶治  福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (10106354)

研究分担者 尾崎 紀之  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (40244371)
外崎 敬和  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50155545)
杉浦 康夫  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50093042)
キーワードα2-アドレナリン受容体 / 後根神経節ニューロン / 交感神経 / 脊髄後角
研究概要

末梢神経損傷後に生じる慢性疼痛は痛覚を受容する後根神経節ニューロンにアドレナリン受容体が発現してくることが発症の原因の一つとして示唆された。本研究の目的はこの受容体のサブタイプと発現する細胞の種類とを同定して、疼痛発症における交感神経系の役割について調べることにある。本年度の研究実績として、
1.実験動物の作成とレセプターオートラジオグラフィー
腰部交感神経幹切除ラットを作成して、術後2週間で後根神経節(DRG)ニューロンにα2-アドレナリン受容体が誘導されてくるかどうかを、このニューロンのノルアドレナリンに対する反応性を検索することで調べた。その結果、ノルアドレナリンに対して脊髄後角の二次ニューロンが反応を増強したことから、DRGニューロンがα2-アドレナリン受容体を発現したことが示された。この新知見は受容体の誘導には交感神経の損傷が機転になっていることを示唆するものである。現在、この実験モデルを用いて、オートラジオグラフィーを行っている。
2.受容体アゴニストの結合実験と免疫組織化学法とによるレセプター発現の解析
結合実験で陽性の細胞、つまり受容体を発現した細胞にCGRP免疫陽性のものを見出した。このことは痛覚受容に関与する細胞が受容体を発現したことを示唆する。他のペプチドについても検索中である。
受容体サブタイプを検索するためのin situ hybridization法
平成7年度購入の設備備品(冷却遠心機、電気泳動装置、紫外線照明装置)を設置し、現在プローブの作成およびラベリング(新法)に取りかかっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] NISHIYAMA,K et al: "α2-adrenergic receptor expression in DRG neurons after periphral nerve injury and sympathectomy" Fourth IBRO World Congress of Neuroscience. 115 (1995)

  • [文献書誌] TONOSAKI,Y et al: "D2-like dopamine receptor mediates dopaminergic or γ-aminobutyric acidergic inhibition of melanotopin-releasing hormone release from the pars intermedia in fraogs(Rana nigromacurata)" Endocrinology. 136. 5260-5265 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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