研究課題/領域番号 |
07680842
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
乾 誠 大阪大学, 医学部, 助教授 (70223237)
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研究分担者 |
林 謙一郎 大阪大学, 医学部, 助手 (90238105)
祖父江 憲治 大阪大学, 医学部, 教授 (20112047)
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キーワード | アネキシン / カルスペクチン / シナプシンI / カルシウム・イオン / リン脂質 / リン酸化 |
研究概要 |
アネキシンVIは、神経細胞において比較的豊富に存在するにもかかわらずその機能は不明である。アネキシンは、Ca^<2+>およびリン脂質を結合すること及びその細胞内局在から細胞膜或いは細胞膜骨格との関連が強く示唆されてきた。神経細胞におけるアネキシンVIの機能を解明することを目的としてアネキシンVIの標的蛋白質の検索を試み、その検索法を確立するとともに幾つかのアネキシンVI結合蛋白質の同定に成功した。その結果、細胞膜骨格蛋白質カルスペクチンがアネキシンVI結合蛋白質であることを見い出した。この結合は、Ca^<2+>、燐脂質依存性であった。さらに、アネキシンVIがCa^<2+>、燐脂質依存性にカルスペクチンのF-アクチン架橋作用を阻害し、F-アクチン-カルスペクチンの細胞膜骨格を制御しうることを明らかにした。また、アネキシンVIがシナプス小胞蛋白質シナプシンIとも結合し、この結合がシナプシンIのcAMP、カルモデュリン依存性燐酸化により抑制されることを明らかにした。さらに、神経細胞中の2つのアネキシンVI結合蛋白質であるシナプシンIとカルスペクチンの相互作用の詳細な解析を行った。その結果、両蛋白質の結合がKd=10nMの高親和性結合であること、シナプシンIのcAMP依存性及びCa^<2+>/カルモデュリン依存性のリン酸化により結合が制御されていることを明らかにした。
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