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1995 年度 実績報告書

肺吸虫感染実験系確立のための代替終宿主動物モデル作出の試み

研究課題

研究課題/領域番号 07680915
研究種目

一般研究(C)

研究機関鳥取大学

研究代表者

柴原 壽行  鳥取大学, 医学部, 助教授 (70116937)

研究分担者 巌城 隆  鳥取大学, 医学部, 教務員 (70263473)
キーワード肺吸虫 / ウエステルマン肺吸虫 / 宮崎肺吸虫 / 感染実験 / 動物モデル / 宿主特異性
研究概要

日本産6種肺吸虫-ウエステルマン肺吸虫の染色体の違いによる2型を別種と考えて-のうち、十分量の被嚢幼虫(Mc)が得られた4種の肺吸虫につき感染実験を実施した。これにより、どのような実験動物がこれらに共通した代替終宿主モデルとなるかを検討した。
使用した動物は、現在、実験継続中のものを含め以下のとおりである。
1.ラット 25頭(近交系:LEW,BN,WKY,F344,DONRYU)
2.ヌードラット 5頭(F344/N-rnu)
3.フェレット 5頭(マーシャルフェレット)
4.スンクス 30頭(カトマンズ産及び長崎産)
このうち、既に実験を終了しているラットでは、各種肺吸虫のラット系統別虫体回収率(剖検日数85日)は以下の順となった。
1.ベルツ肺吸虫-P.polmonalis-
BN(87%)、WKY、F344(60%)、LEW(40%)、DONRYU(33%)
2.ウエステルマン肺吸虫-P.westermani-
BN(80%)、LEW(73%)、WKY(60%)、DONRYU(53%)、F344(20%)
3.宮崎肺吸虫-P.miyazakii-
F344(93%)、BN(73%)、WKY、DONRYU(60%)、LEW(40%)
4.大平肺吸虫-P.ohirai-
BN(77%)、DONRYU(57%)、WKY(44%)、LEW、F344(40%)
以上の結果から、ほぼすべての種に共通した好成績が得られたのは、BN系ラット(73〜87%)であったが、他系統についてはまちまちの成績を示した。またLEW系については40〜73%とBN系と比較して回収率は低かったが、肺に高率に虫嚢を形成するなど宿主特異性の面からもBN系と共に終宿主モデルとして優れていることがわかった。
本研究では、年度内にヌードラット、フェレット、スンクスの剖検を行う予定もあり結果が期待される。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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