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1995 年度 実績報告書

抗癌剤評価の前臨床試験に有用な実験用マウスの検索

研究課題

研究課題/領域番号 07680925
研究種目

一般研究(C)

研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

吉村 マスミ  財団法人 実験動物中央研究所, 腫瘍研究室, 研究員 (40150867)

研究分担者 遠藤 幸夫  財団法人 歛験動物中央研究所, 飼育技術研究室, 研究員 (50203667)
大西 保行  財団法人 歛験動物中央研究所, 腫瘍研究室, 研究員 (70201382)
キーワードヒト腫瘍 / 免疫不全動物 / SCIDマウス / ヌードマウス / 担癌動物 / 抗癌剤 / 薬効評価システム
研究概要

ヒト腫瘍に対する治療薬剤の評価用実験動物としては、ヌードマウスが多用されていると思われるが、近年それ以外の免疫不全動物が発見あるいは開発されている。それらの動物の中でヒト腫瘍の研究に有望視されているSCIDマウスが、薬効評価に有用な実験動物であるかを検討するために基礎実験を行った。
1、既知の抗癌剤12剤をマウスに投与し、最大耐量(MTD)を求め、ヌードマウスのそれと比較した。その結果、のアドレアマイシンはMTDがヌードマウスで12mg/kg、SCIDマウスで5.5mg/kg、ダウノマイシンはそれぞれ18.1mg/kg、4.9mg/kgとSCIDマウスはヌードマウスに比較し、毒性がより強く発現することが明らかとなった。これらの抗癌剤は、アンスラサイクリン系トポイソメラーゼ||阻害または、二本鎖DNAにインカレーションを起こす化合物であった。一方、DNAアルキレーター、代謝拮抗剤等では、ヌードマウス、および、SCIDマウスの野性型(C.B-17-+/+)との間に毒性発現の差は認められなかった。
2、SCIDマウスに移植されたヒト腫瘍の治療実験については、我々がすでに確立したヌードマウスの抗癌剤評価システムとの比較検討を行った。5株のヒト腫瘍をSCIDマウスとヌードマウスに移植し、先の検討で毒性に差の認められなかった抗癌剤、サイクロホスファマイド、マイトマイシン、5-FUの抗腫瘍効果を合計25実験群で検討し、両系マウスの移植系間で比較した。その結果、有効および無効判定の一致率は24/25(96%)であった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 徳田 裕: "In vitro and in vivo anti-tumor effects of a humanized monoclonal antibody against c-erbB-2 product." Br.J.Cancer. (in press). (1996)

  • [文献書誌] 大西保行: "Prolonged survival of mice with human gastric cancer treated with an anti-c-erbB-2 monoclonal antlbody." Br.J.Cancer. 71. 969-973 (1995)

  • [文献書誌] 大西保行: "Lactic dehydrogenase virus(LDHV)contamination in human tumor xenografts and its elimination." J.Natl.Cancer Inst.87. 538-839 (1995)

  • [文献書誌] 稲葉實: "ヌードマウス移植ヒト胃癌に対するDoxifluridine,PirarubicinおよびCisplatinの3剤併用療法。" 癌と化学療法. 22. 1793-1798 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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