本年度はマイクロバブルによるドップラ信号の基礎的検討を前段階に行うことを主としてきた。そのため直交検波後のRF信号を2チャンネルのA/Dコンバータで超音波打ち出し信号と同期下に取り込み、自己相関法を用いワークステーション上で計算処理し、速度・分散イメージをカラー表示するところまで装置の改造とソフトウエアの作成を行ったところで、現在、物理モデルで以下の基礎的検討を行っている。 1)マイクロバブル・ドップラ信号の超音波carrier周波数への依存性 2)マイクロバブル濃度とドップラ出力の関係 3)電子scan(phase array)プローブによる方位依存性(リニアとセクタscanでの検討) 4)マイクロバブル3種製剤での比較 5)マイクロバブルでの非線形現象の利用の可能性 まだ十分な検討が終わっておらず、これらの検討後、動物実験での方針を決め実用的な手法を検討する予定である。
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