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1995 年度 実績報告書

イオンビーム表面加工による金属インプラントの生体親和性向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680941
研究種目

一般研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

MOTAMED Ektessabi Ali  京都大学, 工学研究科, 助教授 (50232939)

研究分担者 坪井 陽一  京都大学, 医学研究科, 助手 (60221420)
キーワードインプラント / イオンビーム / 表面加工 / 生体親和性 / マイクロイオンビーム / 生体適合性 / 耐食性 / チタン
研究概要

本実験には純チタン製の厚さ0.5mm,直径4mmの円板に長さ3mm,直径2mmのシリンダーが付いたインプラントをチタンブロックの削り出しにより作製(machine turned)し、円板の平坦面に酸化チタン粒(25μmおよび250μm)による砥粒加工(grit blast),電解研摩(electro-polish)及びイオンビーム加工を行った。各インプラントをラットの腹膜に埋入した後、12週後に屠殺し、インプラントを周囲組織を含め一塊として摘出した。インプラントの円板の平坦面に接した部位の組織のうち半分からPIXE測定用の凍結切片を作成し、残り半分から顕微鏡観察のためのHE染色切片を作成した。PIXE測定には約1ppmまでの測定精度のある2MeVのタンデトロンタイプの加速器を使用した。各インプラントに接した組織反応については被膜の厚さと細胞の種類と数について測定を行なった。線維性被膜内におけるチタン濃度はインプラントのμmレベルでの表面粗さと関係なく10ppm以下となった。線維性被膜の厚みはインプラントのμmレベルでの表面粗さにほぼ比例して厚みを増した。PIXEの応用によりインプラントに直接接した部位の組織反応を観察することができ、同一面内におけるチタン濃度を高精度でしかも位置的にも正確に測定することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] A. M. Ektessabi: "Ion Beam Processing of bioceramics" Nuclear Instraments and Methods B. 99. 610-613 (1995)

  • [文献書誌] A. M. Ektessabi: "Characterization of the Surface of Bioceranics Films" Thin Solid Films. 270. 335-340 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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