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1995 年度 実績報告書

マイクロコンピュータを用いた補助循環管理システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680955
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

今井 康晴  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (30075246)

研究分担者 別府 俊幸  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (30181481)
星野 修一  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (80120046)
キーワード体外循環 / 補助循環 / マイクロコンピュータ / 自動制御 / 人工心肺 / 血液ザ-バ
研究概要

補助循環時の安全性向上、患者救命率の向上、医療従事者の労力軽減を目的として、コンピュータによる監視、制御システムを開発した。さらに閉鎖型血液回路に使用するための、フレキシブルリザ-バおよびリザ-バ血液量センサを開発した。試作システムはマイクロコンピュータ(NEC PC9801RX)、遠心ポンプ(テルモ、CAPIOX SP101)、電動チューブオクル-ダ(トノクラ、VOC3)、リザ-バ血液量センサから構成される。コンピュータは動脈圧、中心静脈圧、左房圧、リザ-バ血液量、電磁流量計出力をサンプリング周期50msで入力し、1秒周期で遠心ポンプ回転数、チューブオクル-ダ開閉度を制御する。コンピュータは送血流量を設定された範囲内に保つようポンプ回転数を制御し、左房圧または中心静脈圧を設定範囲に保つようチューブオクル-ダを制御する。また、リザ-バ血液量減少時はアラームを発生すると同時にポンプ流量を自動的に安全範囲まで減少させる。さらに動脈圧を設定範囲に維持しながら、灌流量を徐々に減少させるウイニングモードを備えている。動物実験にて遠心ポンプ流量は設定値の5%以内に保たれ、中心静脈圧、左房圧は、左心バイパス、両心バイパスどちらでも設定値に安定に維持されることを確認した。平成7年度にJatene手術後の心不全患者への臨床使用を経験した。残念ながら患者救命には至らなかったが、61時間の補助循環中、装置は良好に動作し、左房圧制御機能は満足に動作した。コンピュータシステムは、操作者に常時要求されていた血圧、リザ-バ血液量の監視をバックアップし、補助循環の安全性向上、医療スタッフの労力軽減に貢献したと思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T. Beppu, Y. Imai, Y. Fukui: "A Computerized control system for cardiopulmonary bypass" J. Thorac. Cardiovasc. Surg.109. 428-438 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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