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1995 年度 実績報告書

グローバル・カルチャーとしての映像メディアの表現形式についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 07710149
研究機関大阪市立大学

研究代表者

石田 佐恵子  大阪市立大学, 文学部, 講師 (70212884)

キーワード映像メディア / 文化研究 / ガロ-バライゼーション
研究概要

本研究では、現代社会におけるさまざまな映像表現のうち、特にグローバルな広がりをもって展開しているテレビ番組を選び、ヴィデオ・クリップやニュース・ショーに焦点を当てて研究がすすめられた。
【1】分析の前提条件をととのえるための作業
(1)分析方法に関する文献資料の収集:おもに「文化研究(Cultural Studies)]、「メディア研究」における国内外の最新の文献資料を集めた。
(2)分析方法・枠組みの検討:それらの文献をもとに分析方法や枠組みの検討をおこなった。映像分析の焦点は、文化をどのように分析していくかという基礎的なものと、グローバル・カルチャー、ならびに局域的な文化をどのようにとらえていくかという発展的なものの二つが考えられた。
(3)研究素材としての映像メディアの記録・収集:現代日本において接近可能なテレビを中心とする映像メディア、地上波放送、BS・CS放送、ビデオ映画、劇場公開映画、マルチ・メディアなど、研究素材として扱う可能性のある資料を記録・収集した。
(4)収集された素材に関する各種の関連資料・文献の収集:映像メディアそれぞれに関連する記録資料や関連文献を収集した。
【2】映像メディアの表現形式に焦点をあてた分析作業で明らかにされたこと
近年急速にBS放送やCS放送が普及したことを受けて、テレビを中心とする映像メディア文化の世界的な広がりと共有されつつ一方で、一方では均質化していく映像文化があり、他方ではよりエスニックなアイデンティティを強化するような映像文化が出現している。映像メディアの表現形式についての研究を進めるうえで、単に国際的な均質化という視点では不十分な側面が強まってきていると言えるだろう。これは現代文化研究には欠くことのできない二つの重要な視点と思われる。
【3】研究結果から明らかになった今後の課題
今後は、本研究において展開されてグローバル性という観点につけ加えて、是非、もう一つの観点であるエスニック・アイデンティティの形成と強化という観点から、現代の映像メディアの表現形式について、クロス・カルチュラルな研究を試みたいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 石田 佐恵子: "メディアの表現形式をめぐって" 大阪市立大学文学部紀要『人文研究』. 47-4. 19-30 (1995)

  • [文献書誌] 石田 佐恵子: "メディア時代の〈現実〉探しゲーム" 講座現代社会学(岩波書店). 22(予定). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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