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1995 年度 実績報告書

オロモ語の歯茎入破音の音響音声学的特徴について

研究課題

研究課題/領域番号 07710359
研究機関山口大学

研究代表者

乾 秀行  山口大学, 人文学部, 講師 (10241754)

キーワード入破音 / 音響音声学
研究概要

平成7年9月にエチオピア人民民主共和国で言語調査をした際、オロモ語ウォレガ方言話者Luboo Tafarii氏に協力してもらい、本研究のテーマである歯茎入破音の音響音声学的特徴を調べるために、歯茎入破音を含む単語をデジタルオ-ディオテープレコーダ及び8ミリビデオテープに収録した。8ミリビデオテープは歯茎入破音の調音時の接触状態を調べるために利用し、デジタルオ-ディオテープは音声分析ソフトに入力するために利用した。
以下に現時点で判明した分析結果を記す。
1調音状態は舌尖が後部歯茎に接し、舌の裏側が接するようなそり舌化はしていない。なお第2フォルマントと第3フォルマントは閉鎖の前に若干下降することが窺知される。
2収録した単語を音声分析ソフト(サウンドスコープ)で分析したところ、オロモ語の母音間にある入破音が閉鎖の開放の直前まで、声帯振動が始まらないので、典型的な有声の入破音と違って、ハウサ語などに報告されているきしり声(creaky voice)の入破音と同質のものであることが分かる。
3オロモ語では語頭の位置に入破音がある単語が入破音をなくした母音のみの単語と交替可能であることから、形態音韻論的解釈にこの音響的特徴が利用できる。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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