研究概要 |
量子色力学における高温高密度状態でのクオーク・グルオンプラズマのシグナルとして、チャーモニウム及び他の中間子の質量移行の可能性を探るべく当該研究をスタートしたのだが、申請者の予想通り,系のトポロジー構造が温度とともに急激に変化する様子を、岡山理科大学にある大型並列計算機インテルパラゴンを用いて、大規模数値実験を実施することにより得ることができた。統計的誤差、系統的誤差を考慮に入れた上で、2′中間子の質量の温度依存性を正確に見積ることに成功した。 この成果は、国際、議LATTICE95(The XII International Symposlum on Lattice Field Theony)にて発表した。また論文を作成し、現在投稿中である。 有限温度における中間子の質量を正確に見積るためには、温度Oにおける値を精密に知る必要がある。この点に関してはPh, deForcrand教授(スイス,ETH)らとの共同研究により大規模数値実験による結果を論文(発表論文参考)として公表した。 同時に当該研究を遂行するために不可欠な計算機技術・プログラシング技術に対して、スーパーコンピュータ95会議(サンデイエゴ)において「ゴ-ドンベル賞」を受賞した。
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