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1995 年度 実績報告書

形状誤差と運動誤差の分離によるエアスピンドルの回転運動精度の超精密測定

研究課題

研究課題/領域番号 07750158
研究機関東北大学

研究代表者

高 偉  東北大学, 工学部, 助手 (70270816)

キーワード測定 / 回転運動誤差 / 真円度誤差 / エアスピンドル / 基準球 / 直交型混合法 / 光学式 / センサ
研究概要

数ナノメータの精度でエアスピンドルの回転精度を測定するするために,本研究では,まずナノメートルの精度を持つ直交型混合法用光学式センサを試作し,その基本特性を調べた.センサは直角に配置される変位プローブと角度プローブからなる.試料の真円度形状とエアスピンドルの回転運動誤差をナノメートルオーダの精度で分離して測定するために,分離能が1nmと0.01″の変位と角度プローブが必要になる.その要求に満たすことのできるものとして,本研究では,臨界角の原理を利用する変位プローブと角度プローブを用いることにした.変位プローブと角度プローブは類似の光学原理のものを利用することで,温度ドリフト特性などを揃えることをもねらう.角度プローブを高感度にするため,臨界角プリズムの初期反射率を0.80にした.また,角度プローブの光ビーム径に合わせるため,変位プローブのワイドレンジを使った.それぞれ容量型変位計と光電式オートコリメータを基準にして,変位プローブと角度プローブをそれぞれ±1.2μm,±25arcsecの範囲で校正した結果,3次近似曲線からの当てはめ誤差はどちらも測定範囲の±0.5%以内となった.なお,プローブの安定性を調べた実験結果から,20秒間の測定時間において,変位プローブと角度プローブとも分解能のレベルの安定性を保てることが分かった.次に,直径1インチのマスター球をエアスピンドルに取り付け,直交型混合法によるエアスピンドルの回転運動誤差及びマスター球の真円度形状の測定を行った.測定結果から,全空間周波数にわたってナノメータの精度で両者測定できる見通しを得た.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] W. Gao, and S. Kiyono: "On-machine Measurement of Roundness by a New Multi-probe Method" Proceedings of Intematinal Conference on Precision Engineering '95. 454-457 (1995)

  • [文献書誌] 高 偉,菅原貴光,清野 慧: "エアスピンドルの回転運動誤差測定に関する研究" 日本機械学会第73期通常総会講演会論文集掲載予定. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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