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1995 年度 実績報告書

部分排水せん断時における透水係数変化の逆解析

研究課題

研究課題/領域番号 07750588
研究機関鹿児島大学

研究代表者

三隅 浩二  鹿児島大学, 工学部, 助教授 (20199988)

キーワード部分排水条件 / 透水係数 / 逆解析 / 構成式 / 三軸圧縮試験 / 応力〜ひずみ曲線 / 正規圧密粘土 / 有限要素法
研究概要

部分排水せん断試験の解析は,標準圧密試験の解析と同様に,圧密完了時点で得られる全段階データの解析(降伏曲線,弾塑性パラメータの逆算)と,圧密挙動中の各段階データの解析(透水係数の逆算)からなる.
等方圧密した後に平均主応力一定条件でせん断する多段階載荷の部分排水せん断試験をタイムスケジュールを変えて行った.全段階データ(応力ひずみ曲線)を解析して,まず,降伏曲線形状のタイムスケジュールの違いによる影響を考察することができた.すなわち,各段階に大きな荷電を載せたケース(載荷速度が速い)の降伏曲線は,どちらかというオリジナルカムクレイモデルに近い形状を示し,逆に,小さな荷重を載せたケース(載荷速度が遅い)の降伏曲線は,どちらかというとモディファイドカムクレイモデルに近い形状を示した.
さて,上記の載荷速度が遅いケースの実験データを用いて,各段階の圧密挙動の解析を行い,部分排水せん断に伴う透水係数変化を考察することができた.等方圧密時にe〜lnk直線性が現れるが,部分排水せん断中の透水係数はそのラインにのらない.すなわち,部分排水せん断の直後に,透水係数値は急に減少する.部分排水せん断の各段階は,荷重を載荷する漸増載荷過程とその荷重を一定にホールドする荷重放置過程からなる.どの段階も漸増載荷過程において透水係数値の減少が著しい.荷重放置過程には透水係数が増加して回復するのだが,等方圧密時に得られるe〜lnk直線性のラインまでは回復しない.なお,部分排水せん断中の荷重放置過程時における透水係数値は各段階でほぼ等しい.ただ限界状態付近の透水係数が最終的にe〜lnk直線性のラインに戻ってくる傾向は興味深い.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 前田修作: "異方圧密粘土の降伏曲線および弾塑性パラメータの決定" 平成7年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 540-541 (1996)

  • [文献書誌] 小野勝志: "異方圧密試験時における圧密特性の考察" 平成7年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 612-613 (1996)

  • [文献書誌] 竹ノ内政宣: "多次元圧密プログラムを利用した透水係数変化の逆解析" 平成7年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 698-699 (1996)

  • [文献書誌] 火山憲司: "中間主応力の影響を考慮した三軸試験データ解析法" 平成7年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 564-565 (1966)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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