本年度の成果の概要をまとめる。 1.従来の研究をまとめ、雑誌に投稿する。(日本建築学会計画系論文集)掲載は1996年1月号pp.189-198 2.データの収集。海外都市について調査旅行を行う。今年度は、モロッコ、ポルトガル、スペインの諸都市、及びパリ等について調べ、写真、地図等のデータを集めた。 3.データの整理、データベース化。2の項で集めたデータ等をデジタルデータ化し、分析等において利用可能なデータベースの形に整理する作業。現在進行中である。 4.プログラミング環境等の移行。1.の項の研究においては旧機種を用いた。移行は海外調査、機種の購入時期等のかねあいで1995年末まら実際の作業に入る。現在も進行中である。 5.シミュレーションモデルの作成。これに関しては4の項が進行中なので、幾種類かのタイプを構想中である。さらに、都市街区内での、人間の歩行を念頭に置いた移動モデルを検討中である。 1の項においては、従来のモデル、データ等の修正、補正を行った。今年度前半はこの作業が中心であった。2の項については、1995年度8月から9月にかけて海外の都市を調査しデータを収集した。データは、各都市の中心部周辺について踏査を行い、地図の収集、写真の撮影等を中心に行った。3の項目は前年度の調査及び今年度の調査資料をデータベース化する作業である。中心となるのは地図データをスキャニングする事であるが、第一段階としてビットマップの形で入力している。4の項目はDOS環境からMacOS環境への移行である。高次元の環境への移行であり、視覚的表現等において様々な長所を持つOSであるが、その取り扱いについて研究の方向とあわせて現在も進行中である。5に関しては、構想段階で、数種類のモデル化を検討中であるが、プログラミング段階にまでは至っていない。
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