本研究では、PTCA適応例の臨床例においてhibernating myocardiumの冠循環動態と成立機序を検討することが目的である。本研究においては、左心室造影や心エコー図検査にて明らかな左室壁運動異常を認める1枝病変例が対象となる。実際例としては、冠動脈3枝の内の1枝の近位部が亜完全もしくは完全閉塞しており、しかも他枝からの側副血行が認められるが、左室壁運動が著しく傷害されている例が望ましい対象である。本年度は、冠動脈造影、左心室造影の結果上記の条件を満たすと考えられる症例が数列おり、本研究プロトコールにもとずいた検討を行っている。 現在、本研究の目的に適した症例の蓄積を行っている段階である。
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