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1995 年度 実績報告書

冠血管作動性物質が局所心筋機能に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07770537
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

近藤 順義  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90178434)

キーワード局所心筋機能 / 血管内皮 / 心筋弛緩
研究概要

方法および結果
開胸麻酔雑種成犬を用い、Bradykinine,SNP冠動脈投与前後で、20MHzドプラ流速プロベを用いて、薬剤負荷領域の冠流速を、1対の超音波クリスタルを用いて、左室短軸内径を、反射型超音波クリスタルを薬剤負荷領域と非負荷領域の壁厚を測定した。また、カテーテル先端型圧力トランスジューサ-により、左室圧及び大動脈圧を測定した。以上から、上記の冠血管作動性物質分泌促進剤冠動脈内投与前後の、心電図QT時間、左室収縮性の指標-Max(dp/dt)、同弛緩特性の指標-Tau、Min(dp/dt)を求めた。さらに薬剤負荷領域と非負荷領域局所で局所心筋の収縮性の指標-壁厚のThickening rate及び拡張期局所心筋機能の指標-心電図QRS波の始まりから壁厚が最大になるまでの時間をQ-Q間隔で除したもの(Q-Max Th/Q-Q)、左室一回仕事Stroke work、単位体積当りの心筋が行う局所仕事RWMを求めた。Bradykinine投与直後では、前負荷及び後負荷、左室丸ごとの収縮性、弛緩機能には有意な変化は現れなかったが、薬剤負荷領域の収縮弛緩のタイミングは有意に短縮したが、Thickening rateには有意な変化を及ぼさず、局所仕事も薬剤負荷領域、非負荷領域で有意な差を認めなかった。Bradykinin投与後1分では後負荷が減少し、薬剤負荷領域と非負荷領域の収縮弛緩のタイミングの差は消失した。
結論
血管内皮非依存性冠拡張薬の冠動脈投与中の収縮弛緩の非同期性から予想された、血管内皮依存性冠拡張薬の投与領域と非投与領域との心筋収縮性、弛緩機能、局所仕事の差を明らかにすることはできなかった。しかし、血管内皮依存性冠拡張薬投与でも投与領域心筋と非投与領域心筋では収縮弛緩の非同期性が著明になることが明かとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yukiyoshi Kondoh: "Regional Myocardial function curve of Ventricle." Heart & Vessels. 10. 69-77 (1995)

  • [文献書誌] 近藤 順義: "非浸襲的な右室Max dp/dtの計測" 小児循環器学会雑誌. 11. 746-753 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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