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1995 年度 実績報告書

ミエリン脂質ガラクトセレブロシドの合成・分解酵素の発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07770572
研究機関大阪大学

研究代表者

谷池 雅子  大阪大学, 医学部, 助手 (30263289)

キーワードガラクトセレブロシダーゼ / ミエリン / ガラクトセレブロシド / UDP-ガラクトース:セラミド ガラクトシルトランスフェラーゼ / トウイッチャーマウス
研究概要

ミエリンに特異的な脂質であるガラクトセレブロシドの合成酵素であるUDP-galactose:ceramide galactosyltransferase(CGT)とその分解酵素であるgalactocerebrosidase(GALC)の発現をマウス(C57BL/6J)脳にて日令別に調べ、ミエリン形成と関係を検討した。
【結果】(1)northern blot hybridizationではCGT mRNAの発現は日令10より認められ、ミエリン形成が盛んになる日令25においてピークが認められ、その後ゆるやかに減少した。GALCはCGTに比べて、mRNAの発現量が少なく、また、日令30を過ぎて発現量が増加するパターンが認められた。
(2)リボプローブを用いたin situ hybridizationでは傍正中矢状断においてCGTは日令5日にて既に脳梁を始めとする大脳にmRNAの発現が認められ、日令20には大脳・小脳白質に限局したmRANが明瞭となったが、adultではむしろ減弱した。GALCは日令20にて脳内に明瞭なmRNAのシグナルは認められなかったが、adultではCGT同様に白質に限局したシグナルが認められた。GALCを強発現している細胞はオリゴデンドロサイトと思われた。
【考察】GALC遺伝子はそのプロモーター領域の解析または神経外臓器の発現パターンにおいてはhouse-keeping geneの性格を示すが、脳内においては白質(オリゴデンドロサイト)に特異的に発現するパターンを示した。また、発現のピークはCGTにおいてはミエリン形成の盛んな時期と一致していたのに対して、GALCではそれよりも遅れ、GALCがミエリン形成というよりもその維持にかかわっている可能性が示唆された。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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