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1995 年度 実績報告書

クロニジン前投薬が周術期における高齢者の自律神経活動に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07771250
研究機関長崎大学

研究代表者

高松 俊子  長崎大学, 医学部, 助手 (90264241)

キーワード自律神経機能 / 交感神経皮膚反応
研究概要

本年度は、自律神経機能の評価として、心拍変動のように解析用のコンピュータソフトを必要とせず、簡単かつ短時間でしかも比較的非侵襲的である上肢SSR(交感神経皮膚反応)を選択した。この方法が実際に有用であるかどうかを知るために、健常男性ボランティア6名、平均年齢27歳を対象とした予備実験を行った。測定には、日本光電社製ニューロパック8の誘発筋電図モードを使用した。測定室は、電磁波の影響を避けるため、シールドルームを使用した。被験者を仰臥位とし、15分以上安静とした。この間、両側鼓膜体温、血圧脈拍を測定し、既往歴・合併症がないことを問診した。記録電極(ペーストをつけた皿電極)を両側第3指爪上と手掌中央部に計4個貼付し、刺激電極は、右正中神経を手関節部で刺激できるように固定した。刺激部位は、1Hzの矩形波を最大上刺激で確認し、試験刺激を終了した後数秒間の間隔をあけて、同一刺激を1回加えた。波形は記録紙にプリントし、ハードディスクにも記録した。再現性を観るため、測定は2回行った。測定は午前中の同じ時間帯に行い、室温・湿度・照明・騒音など自律神経系に及ぼす影響をできるだけ一定とした。
6名中4名は再現性のある反応を呈したが、残りの2名は潜時が不明瞭で、再現性のある波形は得られなかった。これは、検査中に傾眠傾向にあったことが関与していると思われる。はっきりと覚醒状態であることが必要である本検査は、術前に鎮静薬を投与された患者の導入時の所見を得るには不適当である可能性が高い。
よって、次回は、サーモグラフィーを用いた自律神経負荷試験で、健常人における反応性をより客観的に呈示可能かどうかを検討する予定である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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