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1995 年度 実績報告書

マウス膀胱炎モデルを用いたサイトカインと細胞接着分子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07771306
研究機関岡山大学

研究代表者

小野 憲昭  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (90233585)

キーワードサイトカイン / 尿路感染症
研究概要

1.尿路感染症患者における尿中サイトカインの検討
泌尿器科入院外来患者および健常成人を対象とした。尿路の基礎疾患の有無に基づき,1.急性単純性膀胱炎群(AUC群),2.尿路に基礎疾患を持つ慢性尿路感染症群(慢性UTI群),3.尿路に基礎疾患を持つが膿尿細菌尿を伴わない群(基礎疾患群)4.健常成人群(健常群)の4群に分類した。各病態群別の尿中サイトカインは,AUC群>慢性UTI群>基礎疾患群>健常群の順に高値を示す傾向を認めた。IL-6,IL-8,TNFαは炎症の程度とよく相関しており,急性炎症であるAUCでは著明に増加していた。健常者は検出されないか,検出されても非常に低いレベルであった。
2.マウス膀胱炎モデルを用いた尿中サイトカインレベルの検討
アロキサン処理糖尿病マウス大腸菌膀胱炎モデルを用いて,種々の性状を持つ大腸菌を接種し,経時的に尿を採取しサイトカインを測定した。IL-6,IL-8,TNFαは菌接種後,4時間目から上昇していたが,膀胱炎の自然治癒に伴って,測定限界以下になった。IL-8は尿中白血球数と正の相関を認めた。尿路病原性因子とされている,特定のO抗原(O16,O18,O22),線毛(type 1線毛,P線毛),ヘモリジン産生能と尿中サイトカインレベルには関連はなかった。組織学的検討では膀胱壁内に白血球の浸潤の著明なマウスではICAM-1,ELAM-1,VCAM-1の存在する例もあった。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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