1.EGFがER-1細胞のrandoim motolityおよび内皮細胞培養上清に対する走化能に及ぼす影響 phagokinetic track assayにおいて、1カ月間EGF処理ER-1細胞のrandom motolityは、無処理ER-1細胞に比べ有意に促進していた。また、Transwell chamberを用い内皮細胞培養上清に対する走化能の検索では、1カ月間EGF処理ER-1細胞において、無処理ER-1細胞に比べ有意にchemo-invasivenessが促進していた。 2.EGFがER-1細胞のgelatinase産生に及ぼす影響 zymographyにて検索したところ、1カ月間EGF処理ER-1細胞において、64、68KDのゼラチナーゼの亢進していた。 (日口外誌.41:682-689.1995.) 3.ER-1細胞及び1カ月間EGF処理ER-1細胞におけるEGF結合能の検索 ^<125>1-EGFを用い、binding assayを行いスッキャチャード解析により両細胞のレセプターの発現状態を検索したところ高親和性受容体、低親和性受容体ともに、ER-1細胞とEGF1カ月間処理ER-1細胞においてEGF受容体数および結合能に変化は認められなかった。 ER-1細胞および1カ月間EGF処理ER-1細におけるEGFreceptorのmRNAレベルの検索 EGFreceptorのmRNAレベルをRT-PCR法にて検索した結果、両細胞において同等に発現していた。 5.EGF長期間処理が遺伝的不安定性に与える影響 EGFの長期間処理が遺伝的不安定性に与える影響を6-チオグアニン、ウアバインの選択培地にて、薬剤耐性株の出現を検索した。親株c-SST-2は、両薬剤に対し感受性をしめすが、1カ月間EGF処理c-SST-2においては、両薬剤に対して耐性を示すコロニーの出現が認められた。 (日口外誌.42:226-234.1995.)
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