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1995 年度 実績報告書

リコンビナントヒト骨成長因子の歯根膜細胞に対する影響について

研究課題

研究課題/領域番号 07771735
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

杉山 榮一  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20242208)

キーワードBMP / 細胞培養 / 歯根膜細胞
研究概要

本年度は、矯正的理由による便宜抜去時に得た成人ヒト抜去歯より得たヒト歯根膜細胞を培養し、その継代3代目の細胞すなわち、継代数の少ない細胞を用いて、同細胞に対してヒトリコンビナントBMP-2を500ng/mlという高濃度で一週間作用させ、その影響を見たところ以下の結果を得た。
1)アルカリフォスファターゼ活性:ヒトリコンビナントBMP-2を500ng/mlという高濃度で1週間作用させもアルカリフォスファターゼ活性の上昇は認められなかった。コントロールとして用いたST-2細胞では10ng/mlのヒトリコンビナントBMP-2でも活性が認められ、100ng/mlでは作用させなかった場合の10培程度の上昇が認められた。
2)オステオカルシンの遺伝子発現:RT-PCR法を用いてヒト歯根膜細胞のオステオカルシンの遺伝子発現を調べたところやはり500ng/mlのヒトリコンビナントBMP-2を作用させてもその発現量を増加させることはなかった。なおノーザンブロット法を用いた結果では遺伝子発現は認められなかった。これはアッセイ法の感度の違いによるものと思われる。
3)PTHrecaptorの遺伝子発現:RT-PCR法を用いてヒト歯根膜細胞のオステオカルシンの遺伝子発現を調べたところ500ng/mlのヒトリコンビナントBMP-2を作用させてもその発現量は認められなかった。またPTHによるcyclicAMPの上昇も認められなかった。
4)オステオポンチンの遺伝子発現:ノーザンプロット法を用いてヒト歯根膜細胞のオステオポンチンの遺伝子発現を調べたところ500ng/mlのヒトリコンビナントBMP-2を作用させてもその発現量は認められなかった。
5)I型コラーゲンの遺伝子発現量:ノーザンブロット法を用いて調べたところ500ng/mlのヒトリコンビナントBMP-2を作用させてもその発現量を増加させることはなかった。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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