• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

歯髄細胞培養系における活性型ビタミンD_3のオステオポンティン産生促進機構

研究課題

研究課題/領域番号 07771759
研究機関徳島大学

研究代表者

大石 美佳  徳島大学, 歯科部, 助手 (50263851)

キーワードオステオポンティン / 活性型ビタミンD_3 / シクロヘキシミド
研究概要

オステオポンティン(OPN)は、高度にリン酸化され、ハイドロキシアパタイトに高い親和性を持ち、細胞外基質の石灰化過程、あるいは細胞の接着、伸展、癌細胞の転移などに関与していると報告されている蛋白であり、種々のホルモンや細胞成長因子によりその合成分泌が調節されることも知られている。ラット切歯歯髄由来の株化細胞RPC-C2Aは、OPN蛋白を合成分泌しカルシウム代謝調節因子のひとつである活性ビタミンD^3により、OPN蛋白合成量およびOPNmRNA量の促進を受けることを筆者らは報告している。(1994 Archs.Oral Biol.)
この歯髄OPNmRNA量の増加が、活性型ビタミンD_3の直接作用なのか、ある蛋白を介在する間接作用なのかを解明するために、蛋白合成阻害剤のひとつであるシクロヘキシミドを細胞に作用させ、ノーザンブロット分析によりOPNmRNA量を解析した。活性型ビタミンD_3の添加により、コントロールより上昇したOPNmRNA量は、シクロヘキシミドの添加により、コントロールレベルまで下がった。ところが、活性型ビタミンD_3とシクロヘキシミドを同時に作用させると、活性型ビタミンD_3のみ添加したときと同様のOPNmRNA量を示した。このことにより活性型ビタミンD_3の添加による歯髄OPNmRNA量の増加は、活性型ビタミンD_3の直接作用であることが推測される。このことより骨牙細胞様細胞Osteosarcomaの株化細胞ROS17/2.8のOPN遺伝子の様にこの歯髄OPN遺伝子にもVitaminD Responsive Element (VDRE)が、存在することが推測される。

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi