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1995 年度 実績報告書

リポ多糖の徐放性投与による、自然発症糖尿病ラットにおける実験的歯周炎モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 07771807
研究機関愛知学院大学

研究代表者

牧 英次郎  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (50231585)

キーワード実験的歯周病 / リポ多糖 / 糖尿病 / GKラット
研究概要

1、目的
ヒトのインシュリン非依存型糖尿病の病態に近い自然発症糖尿病GK(後藤-柿崎)ラットに、ミニ浸透圧ポンプを使用して徐放性に口腔内へリポ多糖を投与し、歯周病を発症させる実験モデルを開発する。さらに、正常な血糖値を示すウィスター系ラットにも同様の処置を行い、歯周組織の炎症の程度を比較し考察することを目的とする。
2、方法
(1)東北大学医学部第3内科学教室より恵与されたGK(後藤-柿崎)ラットを当施設にて繁殖させる。
(2)ラットの左右口腔内頬粘膜に、テフロンチューブを用いてステンレスチューブを固定し、口腔外に出したステンレスチューブを背面にて固定する。
(3)ラットがその環境に落ち着くまで、飼育する。
(4)ラット背面にリポ多糖、生食水を填入したミニ浸透圧ポンプ2個を埋め込み、それぞれステンレスチューブに接続する。
(5)実験期間終了後、屠殺しドライスカルを作成し、歯槽骨の吸収状態を検索する。さらに、歯肉の炎症状態を検索する。
(6)同様の処置をウィスター系ラットにも行い、GK(後藤-柿崎)ラットと比較検討を行う。
結果
E. coliより温フェノール・水法にて抽出されたリポ多糖(100μg/ml)を、1μl/hrの流速で、7日間、上顎頬側前庭に徐放性に投与した。その結果、GK(後藤-柿崎)ラットとウィスター系ラットのドライスカルの実験側には歯槽骨の吸収像が認められた。しかし、両ラット間に有意差は認められなかった。また、肉眼的に著しい炎症状態は認められず、病理組織切片においても、著明な炎症性細胞浸潤は認められなかった。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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