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1995 年度 実績報告書

病態モデル動物を用いた末梢性ベンゾジアゼピンレセプター機能の定量解析

研究課題

研究課題/領域番号 07772217
研究機関京都大学

研究代表者

飯田 靖彦  京都大学, 薬学部, 助手 (60252425)

キーワード末梢性ベンゾジアゼピンレセプター / PK11195 / SPECT
研究概要

^<125>I標識4'-I-PK11195は、4'-Br-PK11195を合成し、^<125>I-NaIを用いるハロゲン交換法により標識を行うことで、比放射能6.66-8.51TBq/mmol、放射化学的純度99%のものを収率60%で得ることができた。そこで、これをマウスに投与し、経時的に体内分布動態を調べたところ、末梢性ベンゾジアゼピンレセプターが多く存在すると言われている腎臓、肺、心臓、副腎に高く集積し、また、この集積は母体化合物であるPK11195の投与により減少することが認められた。この集積の減少は、中枢性のベンゾジアゼピン化合物、他のアミン系化合物では認められないことから、本化合物がインビポにおいても末梢性ベンゾジアゼピンレセプターに結合していることが示された。同様の結果は、ラットを用いたインビポオートラジオグラフィにおいても得られ、この結果は、本化合物を用いたSPECT画像診断が可能であることを示している。さらに、各組織における放射能を分析した結果、主要組織および脳内では大部分が未代謝物として存在していことから、これらの分布は4'-I-PK11195の挙動を反映したものであり、従って、本化合物は末梢性ベンゾジアゼピンレセプター機能診断薬としての基本的性質を有することが見いだされた。今後、4'-I-PK11195の臨床診断への応用性を評価するために、病態モデルとして虚血-再灌流脳障害モデルラット及びC_6-グリオーマ腫瘍移植ラットを作成し、その体内動態をオートラジオグラム法及びRI断層画像撮像装置を用いて検討する。さらに、mRNAのin situハイブリダイゼーション法やインビトロレセプターアッセイにより、脳疾患と末梢性ベンゾジアゼピンレセプター機能変化との関係を基礎的に検討し、今回開発した4'-I-PK11195の末梢性ベンゾジアゼピンレセプター機能診断薬としての有用性を評価する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y. Yonekura: "Initial clinical experiences with dopamine D_2 receptor imaging by means of 2'-iodospiperone and single-photon emission computed tomography." Ann. Nucl. Med.9. 131-136 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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