研究概要 |
当該年度内に実施完了できたのは、研究計画の第I期(予備実験)の一部のみであった。第II期(臨床実験)の実施については、病棟スタッフへの協力を信頼しているところである。臨床実験を実施するにあたっては、本研究の意義を病棟スタッフに理解してもらうために予想以上の時間がかかりそうである。今後も、十分な時間を使い、研究試料の提供や勉強会の開催を通して強力体制を整えていきたい。 ここでは、研究計画の第I期(予備実験)の一部実施報告を行う。 1.対象者 S大学の学生209名に対し研究の基礎データ調査を行い、147名(19.7±1.7歳)の有効データを得た。その中から更にサウンドイメージ法実験の協力を求め、50名を選出した。 2.結果 147名には、16PF(人格因子質問紙)、STAI(状態・特性不安定検査紙)、SDS(抑うつ尺度検査紙)等を実施し、統計的処理を行った(なお、「性格特性因子からみた不安・抑うつに関する一考察」としてまとめ、聖隷クリストファー看護大学紀要 1995,NO3,pp79-85.に発表した)。 また147名中の50名には、先に提出した研究計画・方法(サウンドイメージ法I施行の構成)にあるように、1名づつ、本学実験室にてストレスチェックリスト、ヘッドホンから自然音を聴取しイメージを想念、脳波および血圧・脈搏の測定、サウンドイメージ描画を実施した。現在、脳波データの解析とサウンドイメージの描画の解釈について整理中である。
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