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1995 年度 実績報告書

光合成系II酸素発生膜蛋白質複合体の三次元結晶化

研究課題

研究課題/領域番号 07780587
研究機関理化学研究所

研究代表者

沈 建仁  理化学研究所, 光合成科学研究室, 研究員 (60261161)

キーワード結晶化 / 光化学系II / 酸素発生 / 膜蛋白質 / 界表活性剤 / X線構造解析
研究概要

本研究の目的は、申請者がこれまでに得た、光化学系II膜蛋白質複合体の低分解能三次元結晶を、種々の結晶化条件を詳細に検討することにより改良し、X線構造解析ができるような高分解能結晶を作製することである。今年度には次のような研究を行い、結果を得た。
温度--4℃から30℃の間で結晶化を行い、10℃-30℃で結晶を得たが、15℃において一番よい結晶ができた。
標品の純度と均一性--従来のイネ光化学系II標品を再度ドデシルマルトシドで可溶化し、ゲル濾過により精製し、結晶化を行ったが、結晶性の向上は見られなかった。また、同様な方法を用いてホウレンソウとえんどう豆からも系II複合体を精製し、結晶を得たが、分解能はイネの結晶より低かった。
界面活性剤--各種界面活性剤を検討した結果、従来のドデシルマルトシドとヘプチルチオグルコシド以外に、デシルマルトシドとMega-9が同様な結晶を与えた。
以上により、結晶の分解能が著しく向上したことは見られなかったが、これは、結晶をハンゲングドロップからX線回折用キャピラリーチューブに装填する時の溶媒組成や温度の変化による可能性もあるので、今後、このような変化を軽減するよう工夫し、高分解能の構造解析を目指したい。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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