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1995 年度 実績報告書

算数・数学能力への遺伝的影響と教育環境との交互作用に関する行動遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07801022
研究種目

一般研究(C)

研究機関慶応義塾大学

研究代表者

安藤 寿康  慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (30193105)

キーワード双生児 / 行動遺伝学 / 数学 / 文章題 / 教授学習過程
研究概要

中学2年生の一卵性双生児8組(男子6組、女子2組)に、2日間計8時間にわたり、連立方程式文章題課題を、さまざまな状況下で解いてもらった。すなわち双生児きょうだいは別々のクラスに配置され、そこで(1)チューターとの個人教授(プロトコルの採取を兼ねる)(2)個別にプリント課題を解く(3)共同学習の3状況を設定した。
個人レベルでの行動への遺伝的影響を推定するための方法論として、複数の独立した観察者に双生児ペアの一連の行動を観察させ、それぞれ独立に「類似している」と主観的に感じる行動パターンを比較するというやり方を用いた。すなわち間主観的に類似していると見なせる行動は、遺伝的影響のあらわれの最大推定とみなしうるという前提に立ってのことである。この方法の欠陥としては、観察者によって視点が異なり、類似すると認知する行動が類似しないケースが少なからずあること、必ずしも特異的でない行動も類似すると認知されてしまうこと、また重要な特異的類似性が看過されてしまうことなどがあげられた。
しかしながら数多くの特異的類似性を示す問題解決過程が観察された。それらは単独のプロセスに還元できるものというよりは、数多くの類似するプロセスの合成によって形成されると解釈されるものであった。そしてそれらプロセスは、問題解決過程における表彰化プロセスならびにメタ認知プロセスに関わると考えられるものが多く、演算実行過程には学習経験の個人差が強く観察され得る傾向が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 安藤寿康: "数学の問題解決過程における一卵性双生児の特異的類似性" 日本双生児研究学会学術講演会プログラム・抄録集. 16- (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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