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東アジアにおける企業家層の類型化を行い、史的支配形態および近代世界システムとのかかわりから比較分析を行った。そのうえで、企業家の活動の指針・動因を儒教文化との関連から分析した。具体的な内容は以下の通りである。
1.東アジア企業家層の活動の現状について、各国・地域における主要企業および企業グループを対象として位置づけた。
2.史的支配形態および近代世界システムとの関連を機軸として、支配層との関係、商業との関係、外国との関係から企業家層の位置づけを行った。
3.東アジア企業家層の類型化を行った。官僚企業家、紳商企業家、商業企業家、買弁企業家という四類型が得られた。
4.企業家層の活動の指針・動因を比較検討した。こうした指針・動因について、儒教文化ということでは理解不可能であり、奢侈への志向、人生の挫折感などが直接的なそれとなっていることが明らかとなった。
5.反システム運動、公共の論理、永続性の重視ということに着目し、東アジアにおける歴史的個性を生かした社会構築の可能性を検討した。
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