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1996 年度 実績報告書

多文化主義時代における文化伝播をめぐる情報・文化産業と大衆文化の相互依存関係研究

研究課題

研究課題/領域番号 07801025
研究種目

基盤研究(C)

研究機関富山大学

研究代表者

小倉 利丸  富山大学, 経済学部, 教授 (60135001)

キーワード多文化主義 / ポピュラー音楽 / 香港 / 沖縄
研究概要

今年度は、具体的に二つの地域に絞って、研究と調査を行った。
第一に、97年の返還を控えた香港を対象に、ポピュラー音楽および音楽産業と中国の伝統文化との接触がどのような状況を生み出してきたかについて、概括的な検討を行った。この成果の一端は、香港の社会文化と中国返還に関するシンポジウム(97年2月8日東京にて開催)において、香港の音楽産業に関する発題者としての報告で発表した。
第二に、沖縄における戦後のポピュラー音楽の展開について、実地調査を行った。沖縄のポピュラー音楽については、オキナワン・ポップおよび島唄については先行研究がかなりあるが、ロックなど米国文化との関わりについては、まだ十分ではない。とくに返還以降のハードロック衰退期のなかで、どのように文化的な定着がみられるのかについて、マスメディアや地域の行政の対応等の調査は十分ではない。3月9日から16日まで沖縄にな滞在して、この点を中心に調査した。復帰前の米軍キャンプなどで演奏していたロックやジャズのミュージシャンの方達、沖縄最大のロックのイベントですでに14回続いているピ-スフル・ロックフェスティバルの主催側関係者、琉球放送などマスコミ関係者、タウン誌など若者文化のオピニオンリーダーの方達などあわせて11名の方達に個別にインタビューおよび面接による調査を行った。また、那覇市立図書館、沖縄県庁、中部広域事務組合(沖縄市)等での資料収集を行った。
また、96年12月21日から23日にかけて慶応大学アートセンターが開催したシンポジウムにおいても、本研究費に基づく調査・研究をふまえて、多文化主義と音楽の関係について報告を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小倉利丸: "(共著)香港の中国返還とその文化・社会の影響(仮題)" 社会評論社, (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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