研究概要 |
まず、現代的貧困の捉え方について、それが社会的不利益の姿で現れる理論的問題について検討した。そして、社会的不利益のサイクルがいわゆる文化の再生産につながるとの観点で、文化の再生産に関する先行研究を概観した。 次に、現代的貧困の一形態としての、養護施設入所のサイクル現象について、簡単な予備調査を行ない、その結果を考察し、本格的な調査に備えることができた。 また、養護施設入所のサイクルを断ち切るため、積極的な取り組みをしている複数の養護施設について、その努力の内容を聞き取り調査を行ない、努力の内容や効果について分析をした。 そして、予備調査の結果について、平成7年11,12日、千葉淑徳大学において開催された日本社会福祉学会題43回大会において、発表し、問題提起を行なった。この問題に提起に対して一定の反響があった。
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