現代的貧困は社会的不利益として発現しているのであるが、その意味において集団的児童養護もひとつの現代的貧困の発現形態である。そのような視点に立って養護施設に在籍する児童について検討した。 具体的には本年度の研究実施計画にもとづいて、下記の研究を進めた。 (1)養護施設職員およびアフタ-ケア機関などの児童養護にかかわる人々と意見交換を活発に行なった。 (2)乳児院、養護施設経験者を親にもつ養護施設在籍児童についての個別調査を、現場におもむいて行なった。 (3)平成7年度に実施した養護施設におけサイクル現象に関する予備的調査の集計および分析を行い、簡単にまとめた。 (4)これまでの研究経過および内容をまとめた論文は、本学紀要に採用され、目下製版中である。
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