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1996 年度 研究成果報告書概要

日本におけるアフリカ像形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07801076
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
研究機関東北大学

研究代表者

藤田 緑  東北大学, 言語分化部, 助教授 (10219024)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワードアフリカ / イメージ / 比較分化 / 日本 / 明治 / 交流 / 文献表 / 翻訳
研究概要

1.本研究は「日本におけるアフリカ像形成に関する研究」という表題のもとに、明治時代に日本人がアフリカおよびアフリカ人をどう捉えていたのか、またその理解の基盤をなすアフリカ知識はいかなるものであったのかを、明治期に出版されたアフリカに関する書籍、報告書、記事雑誌の渉猟、調査から探ろうとするもので、情報の集積と整理に主眼を置き、文献目録の作成を第一義的目的とした。それを基に、もっとも大衆に支持されたと思われる作品を取り上げ、アフリカおよびアフリカ人がどのように描かれたかを検討した。時代を明治に限定したのは、明治になってから日本とアフリカとの関係性が緊密となっていったからである。
2.作成した文献表はあえて分類せず、時系列順に並べた。そのほうが、一般的な十進法分類よりも、質的、量的変化が把握しやく、分析しやすいと判断したからである。当初アフリカ文献の検索は、アラブ圏アフリカを除く、サハラ以南の黒アフリカを中心に行なう予定であったが、明治時代には文化圏による区分が一般的ではなかったことを考慮に入れ、北アフリカを含む地理上のアフリカ全域をその範囲とした。
3.アフリカ文献表を一覧して言えることは、日清戦争を契機にアフリカ関連図書の出版が激増したことである。また、質的にも変化があらわれ、それまで、アフリカを舞台にした小説やアフリカを舞台に活躍した人物伝の翻訳が主流であったのに対し、日清戦争での勝利後は、アフリカが日本にとっての植民地経営の研究対象となったことである。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 藤田緑: "日本人のアフリカ発見-日本におけるエチオピアのイメージ" 東北大学言語分文部紀要『言語と文化』. 3. 33-53 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 藤田みどり: "暗黒大陸の神話-変ずべき日本人のアフリカ認識" 『外交フォーラム』. 9.2. 44-49 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 藤田緑: "1930年代日本エチオピア関係史-エチオピア皇子と日本華族の婚姻問題をめぐって" 東北大学言語文化部紀要『言語と文化』. 5. 23-45 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] FUJITA Midori: "Japan's Disocovery of Africa--The Ethiopean Image in the Early 1930s--" Journal of Language and Culture. vol.3. 33-53 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] FUJITA Midori: "The Myth of the "Dark Continent"--Japanese Perceptions of Blacks--" Gaiko Forum. vol.9(2). 44-49 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] FUJITA Midori: "Japan and Ethiopia--In Relation to the Formation of African Images in Showa Japan--" Journal of Language and Culture. vol.5. 23-45 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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