• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

プロセス革新支援技術と日本型経営組織の融合方策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07803013
研究機関大阪市立大学

研究代表者

太田 雅晴  大阪市立大学, 商学部, 教授 (00168949)

キーワード情報システム開発 / 業務革新 / 業務プロセス / リエンジニアリング / 情報管理 / 業務管理
研究概要

以下、当該研究期間である平成7年度から平成8年度に行った研究成果の概要を以下に示す。
1.特に製造業に関して、現在、進行しているプロセス革新を誘導している管理方策およびシステム構築コンセプトを文献を中心に調査し、それら方策およびコンセプトがどのような製造タイプ、販売タイプに有効かを明らかにした。その結果、日本の特色として産業構造における人的資源配分から、製造部門で培ってきたジャストインタイムや小集団活動等をベースに製造業全体のプロセス革新はもちろんのこと、流通、物流業におけるプロセス革新においてもこれらの適用を拡大していくのがスムーズなプロセス革新および産業構造の転換が可能となることがわかった。
2.調査企業として、製造業では松下電工、松下電産、NTN、その他では西鉄を選び、それら企業で行われているシステム構築を含めたプロセス革新等の方法論を綿密に聞き取り調査した。その結果、システムを絶対的イネブラ-としてプロセス革新を行うには情報システム部門の力の弱い日本ではほとんど不可能と言ってよく、それを打開するには組織内に新たに業務改革を専門に行う部門の新設もしくはIS部門をその機能を持つ部門への転換を図ることが日本的組織にとり合理的かつ効率的にプロセス革新を実行できることがわかった。
3.特に製造業および流通業のプロセス革新をスムーズに遂行でき、それを支援するDSS構築のための枠組みとして、製販機能関係を記述するマトリックスを提言した。構築したDSSでは、それを決定構築しており、自社の目指すべき方向を入力したなら自社が目指すべきプロセス革新がなされた上で構築されるべき製販統合理想システムを提示してくれ、さらにはそのシステムに到達するために強化すべき管理技術が示唆されるものであり、今後の方針に迷う産業界にとって有用な枠組みおよびDSSであると考えている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 太田雅晴: "製造業における仮想現実感導入コンセプト" オフィス・オートメーション. 17・1. 32-39 (1996)

  • [文献書誌] 太田雅晴: "製販統合を支援する情報システムの構築概念と課題" 経営研究(大阪市立大学). 47・1. 47-70 (1996)

  • [文献書誌] Masaharu Ota: "The Concept for the Strategy of Production-Marketing Integration" Proceeding of the Pacific Conference on Manufacturing '96. 419-424 (1996)

  • [文献書誌] 村田 潔: "ロジィスティック型情報システム" 日科技連出版社, 270 (1996)

  • [文献書誌] 佐藤 修: "経営管理支援型情報システム" 日科技連出版社, 208 (1997)

  • [文献書誌] 花岡 菖: "製販統合型情報システム" 日科技連出版社, 263 (1996)

  • [文献書誌] 島田達巳: "日本企業の情報システム" 日科技連出版社, 238 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi