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1995 年度 実績報告書

圧力制御によるリゾチームの結晶化機構に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07804036
研究種目

一般研究(C)

研究機関立命館大学

研究代表者

谷口 吉弘  立命館大学, 理工学部, 教授 (70066702)

研究分担者 加藤 稔  立命館大学, 理工学部, 講師 (00241258)
澤村 精治  立命館大学, 理工学部, 助教授 (10167439)
キーワード圧力 / リゾチーム / 結晶
研究概要

高圧下におけるリゾチームの溶解度を測定するために、常圧下における溶解度実験をおこなつた。リゾチーム結晶にはニワトリ卵白リゾチーム(Sigma Chemical Co.)を用いた。リゾチームを0.1M酢酸緩衝液に溶解して、濃度を20mg/mlに調整し、沈殿剤として5% wt NaClを用いた。蛋白質濃度の決定は試料溶液を遠心分離(12000rpm、15min)して、その上澄み溶液を280nmの吸光度より決定した。0.1MPa,25℃で、各pH(4.2,4.7,5.2)において80日間、溶解平衡に関する実験をおこなつた結果、溶解平衡濃度に達するまでに約40日を必要とし、その時の溶解平衡濃度は、それぞれ、約4mg/ml,6mg/ml,5mg/mlであつた。この時のリゾチームの結晶型はpH4.2,4.7では正方晶形、pH5.2では斜方晶形であつた。これらの常圧下における実験をもとにして、50MPaでの高圧実験をpH4.7で25日間おこなつた。その結果、リゾチーム濃度は、25日間を経過してもほとんど変化しなかつた。高圧下の溶解実験においてリゾチーム結晶が析出してこないため、平衡状態に達するまでに、さらに実験を続ける必要があるかもしれない。あるいは、高圧下で溶解度が増加して、20mg/mlのリゾチーム濃度では過飽和に達していない可能性もある、そこでこのことを確かめるために、引き続き実験を継続中である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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