研究概要 |
初年度は,群論および群論を利用した組み合わせ論を応用して,設計工学と構造解析といった機械工学における新しい問題解決法の根幹を発展させることを心がけた.以前に機械学会論文集に発表した論文「Polya理論による構造物の形状と境界条件の算出」をベースに,置換群とその作用を考慮した巡回多項式を発展させ,インデックスのついた巡回多項式の機械工学の問題への利用を発展させている段階である.このため,この分野の数学的基礎について,東工大の関連研究室などへ行き,意見の交換と関連情報の収集を行っている. この群論に基づく組み合わせ論による数値結果の正当性を確認するためには,種々の数値実験が必要になる.その方法の1つとして,GA(遺伝的アルゴリズム)を利用した数値実験を行い,すでに成果を得て論文として投稿中である.本科研費による研究は,追加交付であり研究開始がかなり遅くなったため当初提出した計画より進行が遅れてはいるが,現在鋭意進行中である.
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