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1996 年度 実績報告書

イオン記憶無機イオン交換膜の創製

研究課題

研究課題/領域番号 07805069
研究機関横浜国立大学

研究代表者

大矢 晴彦  横浜国立大学, 工学部, 教授 (40017950)

キーワードイオン交換膜 / ゾル・ゲル法 / ハイドロタルサイト / シランカップリング剤 / リチウム / マンガン酸化物
研究概要

近年、イオン交換膜は様々な新しい応用分野の拡大により、耐熱性や耐腐食性などに優れた、高機能イオン交換膜の開発と応用が要求されるようになってきた。このような、安価で優れた膜として、無機系の材料によるイオン交換膜が考えられる。
本研究は、ガス分離膜の製法手法から、金属アルコキシドを用いて無機陰イオン交換体を膜状にすることにより、無機系材料による陰イオン交換膜を製膜し、これを評価することを目的とする。
平成7年度において、陰イオン交換の創製を試みた。その結果、金属アルコキシドを用いた手法による完全無機陰イオン交換膜の製膜は困難であるものと思われた。そこで、シランカップリング剤を用いて無機有機複合陰イオン交換膜の創製を試みた。このうち、Nトリメトキシシリルプロピル・N,N,N・トリメチルアンモニウムクロムライドを用いた膜に、陰イオン交換性能を見ることができた。輪率、膜の電気抵抗、及びイオン交換容量がそれぞれ、0.86||、75|Ω・cm^2|、6.2×10^3|meq/cm^2|までの性能向上が確認された。
平成8年度において、金属アルコキシドを用いてLi^+記憶無機イオン交換膜の創製を試みた。その結果、スゼネル型マンガン酸化物を持つ膜について、Li^+に著しい選択透過性を見ることができた。Na^+に対するLi^4選択透過係数、輪率、膜の電気抵抗、及びイオン交換容量がそれぞれ、5.26||、0.75||、49.8|Ω・cm^2|、2.6×10^2|meq/cm^2|までの性能が確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Ohya: "Propcrties of new ionrganic membranes prepared by metal alkoxide methods Part.1 : Ancw permselcetive cation exchange membrane based on Si/Ta oxides" Journal of membrane Science. 105. 103-112 (1995)

  • [文献書誌] M.Kogure: "Properties of new inorganic membranes prepared by metal alkoxide methods Part II : New inorganic organic anion exchange membranes prepared by the modified metal alkoxide methods with silane compling agents" Journal of membrane Science. (In press). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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