研究概要 |
本年度は、タイムラプスビデオと倒立顕微鏡の照明を連動させて連続的な記録を取るシステムが完成した。そこで、ヒラメ胚の細胞の分離・播種から数日間の連続した細胞の形態変化過程を数例について記録することが出来た。現在、ビデオテープから色素細胞の分化過程などを解析中である。発生段階の異なる胚細胞より、細胞の培養を試みた結果、桑実胚以後であれば、培養が可能であることが判った。同時に、L-15培地に加えて、DMEM,HBSS,MED-199,HAM'Sを用いて海産魚胚細胞の培養の可能性を検討した。その結果、従来用いていたL-15培地は細胞の増殖維持にも最も良好な結果を示したが、DMED,MED-199培地はほとんど使用不可能であることが判った。HAM'S培地は比較的良好であった。L-15培地にビタミンAを添加した実験も行ったが、特に際だった変化は認められなかった。その他の魚種についての検討は本年度は行えなかった。
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