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1995 年度 実績報告書

乳腺および腎臓におけるグルココルチコイド代謝の比較生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07806037
研究種目

一般研究(C)

研究機関静岡大学

研究代表者

森 誠  静岡大学, 農学部, 教授 (90143411)

研究分担者 酒井 仙吉  東京大学, 農学部, 助教授 (80114487)
キーワード乳腺 / 腎臓 / 糖質コルチコイド / ミネラロコルチロイド / 卵管 / 受容体 / 11β-脱水素酵素 / コルチコステロン
研究概要

今年度はウズラとマウスの11β-HSDの組織特異性に重点をおいて検討し、以下のような成果が得られた。まずさまざまな組織から得たミクロソーム分画(タンパク量100μg)を、1mM NAD^+またはNADP^+の存在下で、1.16×10^<-8>M[1,2,6,7-^3H]コルチコステロンとインキュベーションした。ステロイドを酢酸エチルで抽出し、薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:CHCL_3:CH_3OH=95:5)によって[^3H]コルチコステロンと[^3H]11-デヒドロコルチコステロンを分離した。それぞれの放射活性を測定し、酵素活性を求めた。補酵素としてNAD^+を用いた場合をI型11β-HSD活性、NADP^+を用いた場合をII型11B-HSD活性とした。その結果ウズラの組織では主に腎臓と卵管で顕著なI型11β-HSD活性が検出された。発生段階を追って腎臓の11β-HSD活性を測定したところ、孵化前ではI型もII型も低い値であった。腎臓は体液の水分調節の器官として重要であるが、鳥類は卵という閉ざされた中で発生するために、水分調節における腎臓の役割が孵化前後で大きく異なっていると思われ、本酵素の活性の変化もこれを裏づけている。次に卵管の酵素活性を部位別に調べたところ、卵管峡部および膨大部で高く、子宮部で低いことがわかった。卵管膨大部は卵白を分泌する部位であり、卵管峡部は卵殻膜を分泌する部位である。子宮部は卵殻を形成する部位で水分を必要としないためにアルドステロンの標的器官ではないものと思われる。乳腺は血液中の水分を使って乳汁を分泌する器官である。そこでマウスの乳腺の本酵素の活性を測定したところ、I型よりもII型のほうが高い活性があり、ウズラの場合とは異なっているということがわかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Masayo Kuroki: "Origin of 33kDa protein of vitelline mev-bvare of Quail egg." Development,Growth & Differentiation. 37. 545-550 (1995)

  • [文献書誌] Tomohiro Sasanami: "Production of vitelline membrane protein and prosesteroue,and proliferation of quail granviosa cells in anlture" Proceedings of the Japan Society for Comparative Endoa.10. 61-62 (1995)

  • [文献書誌] 浅井辰夫: "コーヒーカスを添加して堆肥化した牛糞の肥料価値" 畜産の研究. 49. 704-706 (1995)

  • [文献書誌] 青島有美: "牛糞の堆肥化に及ぼすコーヒーカスの効果" 東海畜産学会報. 5. 60-62 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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