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1995 年度 実績報告書

マラリア感染によるリンパ球のアポトーシスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07807029
研究種目

一般研究(C)

研究機関群馬大学

研究代表者

狩野 繁之  群馬大学, 医学部, 講師 (60233912)

キーワードマラリア / アポトーシス
研究概要

実験マウスICRにマラリア原虫強毒株Plasmodium berghei NK65を接種し(接種日: D-0)、感染後の経過で低寄生率群20匹(D-4)、高度寄生率群20匹(D-5)に分け、さらに対照群10匹(非感染群)をもうけて、それぞれの群のマウスから全血を採取し、Lymphprepを用いて抹消血リンパ球を個別の群ごとに分離・収集した。それぞれの群のリンパ球をマイクロビーズ標識anti-MLAL3T4 (CD4)およびanti-MLALy2 (CD8a)抗体と反応させ、平成7年度当該申請研究による供与設備備品の磁気細胞分離システムを用いて、マウスL3T4 (CD4)ヘルパーT細胞と、マウスLy-2 (CD8a)サプレッサーT細胞とに分けた。これらマーカー別に分けられたそれぞれの群のリンパ球をproteinase K調整、フェノール/クロロホルム処理後エタノールで沈殿させ、RNase処理後アガロースゲルにて電気泳動し、DNAのfragmentationが起きているか否かを検討した。その結果高度寄生率群のCD8a^+T細胞にDNAfragmentationを起こしたと考えられるladderが検出できた。
マラリア急性期患者6例から抹消血リンパ球を分離し、内3例のリンパ球にマウス抗Fasモノクローナル抗体を反応させ、さらにFITC蛍光色素標識抗マウス抗体と反応させ、リンパ球上のFas抗原の局在像を落射型蛍光顕微鏡にて観察した。その結果、およそ数%のリンパ球の表面に蛍光を発する像が認められた。健康人から採取したリンパ球ではFas抗体で染るリンパ球は観察されなかった。さらに抗Fasモノクローナル抗体(Mouse IgM)に反応したヒト抹消血リンパ球にマイクロビーズ標識Rat anti-mouse IgMを反応させ、磁気細胞分離システムを通してFas抗原陽性の細胞を分離した。分離された細胞は電子顕微鏡によるアポトーシスの形態観察のために固定済みである。平成8粘度研究計画に供与されるべき材料が整ったと考えられる。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Kano, S: "Prolongation of the QT interval observed in a Japanese vivax malaria patient following treatment with halofantrine." J. Jpn. Assoc. Inf. Dis.69. 1408-1412 (1995)

  • [文献書誌] Safranj, A: "Functional polymeric microspheres for the detection of anti-NANP antibodies in falciparum malaria patients." Jpn. J. Parasitol.44. 170-173 (1995)

  • [文献書誌] 狩野繁之: "マラリア" medicina. 32. 547-549 (1995)

  • [文献書誌] 狩野繁之: "マラリアの感染免疫とワクチン開発の現状" 免疫薬理. 13. 33-39 (1995)

  • [文献書誌] 狩野繁之: "多剤耐性マラリア-症例-in vitro薬剤感受性試験によるその評価" Clinical Parasitology. 6. 44-46 (1995)

  • [文献書誌] Kano, S: "Localization of 47kD antigenic polypeptides in malaria parasites by confocal laser scanning microscopy." Bioimages. 3. 13-17 (1995)

  • [文献書誌] Kawai, S: "Rosette formation by Plasmodium coatneyi-infected erythrocytes of the Japanese Macaque (Macaca fuscata)." Am. J. Trop. Med. Hyg.53. 295-299 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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