研究概要 |
犬糸状虫、メキシコ肺吸虫およびエクワドル産のサンドフライにおけるシトクロームCオキシダーゼサブユニットI遺伝子座領域のDNA塩基配列の判読。 シトクロームCオキシダーゼサブユニットI遺伝子約1500塩基配列の内約390塩基の配列を犬糸状虫、メキシコ肺吸虫およびエクワドル産のサンドフライにおいて読み取った。その結果、Genebankのnucleic acid sequence databaseにおいてメキシコ肺吸虫では最も近い種は肝蛭であり、そのidentityは80%(Poisson Probability,3.4e-58)であり、次に近い種はSchistosoma mekongi(with an identity of 75%;Poisson Probability,2.8e-57)であった。また、犬糸状虫においては最も近い種は豚回虫あり、そのidentityは71%(Poisson Probability;1.6e-80)であり、次に近い種はCaenorhabditis elegans and(identityが66%;Poisson Probability;2.2e-64)であった。エクワドル産のサンドフライの一種に置いては最も近い種はDrosophila melanogasterであり、そのidendtyは83%(Poisson Probability;2.6e-106)であり、三番目に近い種としてAnopheles quadrimaculatusがあり、そのidentityは83%(Poisson Probability;2.Oe-105)であった。今回の結果と今回用いたPCR用のprimer多胞条虫にも用いられていることからして今回の方法が線虫、吸虫、条虫そして昆虫類においても応用できる可能性が高いことが判明した。
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