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1995 年度 実績報告書

化学物質による神経細胞障害:活性酸素とアポトーシスもしくはプログラム細胞死

研究課題

研究課題/領域番号 07807041
研究種目

一般研究(C)

研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

小川 康恭  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (60167319)

研究分担者 圓藤 陽子  関西医科大学, 医学部, 講師 (50193438)
及川 伸二  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10277006)
キーワード活性酸素 / アポトーシス / 神経毒性 / 2,5-ヘキサンジオン / シスプラチン / 後根神経節 / マウス / DNA
研究概要

昨年までの予備研究により得られた結果より「化学物質の神経細胞毒性機構として、活性酸素が生成されアポトーシスもしくはプログラム細胞死が引き起こす」という仮説を立てた。本年度はまず前年度より行っていた研究の流れとして、(1)2,5-HexanedioneによりDNAの断片化が起こることを培養後恨神経節神経細胞により示し論文を発表した。DNAの断片化はアポトーシスに伴い出現することが分かっており化学物質とアポトーシスとの関係に一歩近づくことができた。次に、(2)2,5-Hexanedioneにより培養後恨神経節神経細胞で起こるDNAの断片化がDNAラダーとなっているかどうかを調べるために,DNAを抽出し電気泳動を行ったが得られるDNA量が少ないためラダー描出はできなかった。さらに、(3)活性酸素との関係を見るためにその毒性が活性酸素と関係していることが良く知られているシスプラチンを用いてDNAとの間に活性酸素が関与する傷害機構が存在するか否かを検討した。その結果、シスプラチンとDNAだけでは活性酸素の関与する毒性は発現しないことが分かった。以上より、化学物質によるアポトーシスは複雑系で初めて出現するものでありDNAへの直接的傷害がきっかけとなるものではないことが示唆された。そこで次年度はDNAラダー検出方法の改善を行うとともに、さらには培養細胞系で活性酸素の発生を調べ、アポトーシスとの関連を追求していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y. Ogawa: "2,5-Hexanedione induced apoptosis in cultured mouse DRG neurons" The proceedings for the 1995 Medichem Congress.

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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