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1995 年度 実績報告書

慢性関節リウマチのサイトカイン産生にかかわる核内転写因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07807053
研究種目

一般研究(C)

研究機関産業医科大学

研究代表者

白川 文彦  産業医科大学, 医学部, 講師 (10158967)

研究分担者 大田 俊行  産業医科大学, 医学部, 助教授 (10140930)
江藤 澄哉  産業医科大学, 医学部, 教授 (90010347)
キーワード慢性関節リウマチ / 滑膜細胞 / 核内因子 / サイトカイン / インターロイキン-1 / 遺伝子導入 / 遺伝子調節
研究概要

1.我々が樹立した慢性関節リウマチ患者滑膜細胞株(E11)は、IL-1,PMA刺激にて増殖が促進され、蛋白およびmRNAレベルでIL-1β,IL-6を発現した。また、Human T cell leukemia virus tax productを遺伝子導入しE11に発現させる事でIL-1β,IL-6の産生が生じた。
2.E11におけるIL-1α或いはPMAで刺激した時のIL-1β遺伝子転写活性化に重要な調節遺伝子領域は,転写開始より約3000bp上流に存在する約400bpの領域であった。
3.この領域の遺伝子塩基配列を検索するAP-1,NFκB,NFIL-6結合配列が各々2カ所ずつCREBが1カ所存在した。このうち上流位のAP-1結合部位のdeletionは著しくCAT活性の低下をもたらした。また、バンドシフトアッセイにて同部位へのAP-1蛋白の結合を確認した。
4.一方、HTLV-1 tax productはIL-1β遺伝子転写開始部より約500bp上流、IL-6では近位プロモーター領域に作用しトランス活性を持つ事を明らかにしたが、deletionによる検討の結果同部位に存在するNFκB結合配列がこのトランス活性に不可欠であることが解明された。
5.変形性関節症(Osteoarthritis:OA)滑膜及びRA滑膜より細胞核蛋白を抽出しNFκB結合配列をもつoligonucleotidesをprobeとしてバンドシフトアッセイをしたところ、RA核蛋白ではOA由来のものに比して強いバンドが検出された。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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