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1995 年度 実績報告書

免疫電子顕微鏡法を用いたC型肝炎ウイルス粒子の中和に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07807056
研究種目

一般研究(C)

研究機関三重大学

研究代表者

垣内 雅彦  三重大学, 医学部, 助手 (70214244)

研究分担者 渡辺 省三  三重大学, 保健管理センター, 教授 (20134934)
キーワードC型肝炎ウイルス / ウイルス粒子 / 電子顕微鏡 / 金コロイド / PCR法 / モノクローナル抗体 / 血漿 / GPT
研究概要

我々は、HCV粒子は長さ7nmの繊細なスパイクを持つ直径約60nmの球形粒子であり、その内部に直径30〜35nmのコア粒子を有していることを明らかにし、英国紙Journal of General Virology,75,1755-1760,1994に論文を発表した。また、平成6年3月23日に朝日新聞社、日本共同通信社とNHKにこの研究結果を発表した。HCV粒子を有する浮上密度1.14〜1.16g/mlの分画をウイルス抗原として用い、遺伝子組み換えワクチニアウイルスの発現糖蛋白質(HCV-E2/NS1抗原,subtype 1b)を免疫原として作製したウサギポリクローナル抗HCV-E2/NS1抗体(RR-6)またはマウスモノクローナル抗HCV-E2/NS1抗体(6種類)を一次抗体として用いた。二次抗体にはヤギ抗ウサギIgGまたはプロテインG金コロイド(5nm)を用いた。免疫電顕下に金コロイド粒子と反応するウイルス粒子を観察し、HCV粒子の表面にE2/NS1抗原が分布していることを明らかにした。さらに金コロイドのサイズを変えることにより、E1抗原とE2/NS1抗原の重染色を行い、HCV粒子の表面にE2/NS1抗原とE1抗原はHCV粒子上にともに分布していることを明らかにした。ウイルスの中和抗体と考えられる抗HCV-E1抗体と抗HCV-E2/NS1抗体を用い、HCV粒子が免疫沈降しうるか否かをロシュ社のHCV-RNA定量キットをもちいて検討中である。免疫沈降物をネガティブ染色しHCV粒子の凝集像をとらえることを最終目標とします。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 垣内雅彦、渡辺省三、小原道法: "HBs抗原陰性供血者血中のウイルス様粒子に関する研究(第5報)-C型肝炎ウイルス粒子上のE_1、E_2/NS_1抗原の分布-" 肝臓. 36(1). 59-59 (1995)

  • [文献書誌] 垣内雅彦、渡辺省三、小原道法: "C型肝炎ウイルス粒子の超微形態" 肝臓. 36(3). 35-35 (1995)

  • [文献書誌] 垣内雅彦、渡辺省三: "非A非B非C型ウイルス肝炎" 日本臨牀増刊号領域別症候群シリーズ No7肝・胆道系症候群. 肝臓編(上巻). 137-140 (1995)

  • [文献書誌] 渡辺省三、垣内雅彦、小原道法: "C型肝炎ウイルス粒子同定の試み" Pharma Medica. 13. 175-179 (1995)

  • [文献書誌] 渡辺省三、垣内雅彦、小原道法: "免疫電顕法によるHCV粒子の超微形態と構造" 日本臨牀増刊号分子肝炎ウイルス病学 上巻C型肝炎ウイルス編. 53. 11-16 (1995)

  • [文献書誌] 渡辺省三、垣内雅彦、小原道法: "C型肝炎ウイルスの免疫電子顕微鏡による探索とその形態学" C型肝炎ウイルスの免疫電子顕微鏡による探索とその形態学. 53(8). 2069-2078 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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