研究概要 |
コンピュータの特性を生かしたマルチメディアシステムを駆使し,学習者にとってインタラクティブな,皮膚疾患の知識ベースを構築することを目的として,平成8年度は下記の点について検討を行った.特にインターネットの急速な普及に対応すべく,インターネット上にも公開可能なHyper Text Mark-up Language(HTML)を用いて作成することとした. 1. 昨年度に引き続き,データ素材として当科に蓄積された臨床写真,組織スライドなどの画像情報をPhotoCDならびにスライドスキャナーを用いて電子データ化した. 2. 光線過敏症の解説,鑑別疾患,検査法,治療,参考文献などのテキストを複合的に組合わせてHTMLを用いてドキュメントを作成した. 3. さらに最近急激に普及してきたインターネットのWeb siteにリンクを貼ることにより,世界中の関連情報源とも直接的に結びつけた. 4. 学生実習,研修医教育で実際に使用し,使用感,使用前後の知識レベルの向上度を指標にその有用性を検討し,Hyperlinkされた画像とテキストが学習事項の理解を容易にしたとの良好な評価を得た. 5. 次年度は最終年度として「皮膚科研修マニュアル」を取上げ,研修医の教育における有用性を検討したい.
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