1.WT1遺伝子の細胞内導入及び細胞特性の検索 平成7年度で作製したWT1発現ベクターを各種細胞株へトランスフェクションを施行したが、stableなトランスフェクタントが得られず、過剰発現によって細胞死にいたらしめることが考えられた。 2.WT1遺伝子発現の調節 上記の理由から、外部刺激によってWT1発現を誘導するものがあるか否かについて検討してきた。その結果、G-CSF刺激によりWT1遺伝子発現が誘導され、さらにこの誘導が分化と直接的に関わらないことを見い出した。WT1遺伝子と分化/増殖との関連性をさらに明かにするために、日夜研究を継続しているところである。
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