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1995 年度 実績報告書

Artificial Matrix Flapに関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07807119
研究種目

一般研究(C)

研究機関大阪医科大学

研究代表者

田中 喜雄  大阪医科大学, 医学部, 助教授 (50171806)

研究分担者 大場 創介  大阪医科大学, 形成外科, 助手 (80233253)
赤松 順  大阪医科大学, 形成外科, 助手 (00268187)
キーワードA-V shunt / 人工真皮 / 組織新生 / 血管新生 / 皮弁 / basic FGF
研究概要

1.AV shunt loopと人工真皮を組み合わせることによって血管柄を持った肉芽組織が新生され、さらに植皮を追加することでskin flapが作成できることを第3回日本形成外科学会基礎学術集会及び第11回国際形成外科学会で報告した。
2.この実験モデルにchamberを用いて線維芽細胞増殖因子(bFGF)の組織新生に及ぼす影響について検討を行なった。
(1)人工真皮にbFGF10μg/cm^2を添加した群(2週群、4週群)を作製し、コントロール群と比較した。比較には新生組織の最大水平断面積値を用いた。結果:新生組織はbFGF添加の2週群で最大値を示した(p<0.001)。しかし、4週群では新生組織は縮小し、コントロール群と有意差のない結果が得られた。新生組織の器質化は、bFGF添加群でコントロール群に比し有意に進行していた。
(2)次に、臨床応用の可能性を5群に分けて検討した。
結果:(a)bFGF添加人工真皮を併用して(b)血流速度を出来るだけ増加させるAVshuntを作成し(c)loop作製にはVein graftを用いる、という3条件が満たされれば臨床応用可能と思われた。
(3)AV shunt loop作製に動脈と静脈の2本を用いたところ、2週群では主として静脈周囲に新生組織が認められた。新生血管も静脈側から伸展している組織像が見られ新生組織上への植皮の生着も静脈側で良好あった。これは、AV shuntで血流速度の増加が起こり、血管壁にかかる相対的なshear stressが静脈側に大きく作用したためと考えることで説明されるが、この実験モデルは孤立系であり、この結果は血管新生を研究する上で興味あるところである。また、血管新生研究の実験モデルとしても画期的なモデルと云える。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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