1)ヒト関節軟骨細胞における性ホルモンレセプター遺伝子の発現 手術時に採取したヒト関節軟骨より軟骨細胞mRNAを抽出しした。これらよりRT-PCR法、およびNorthern hybridization法を用いてエストロジェンレセプター、プロジェステロンレセプターおよびアンドロジェンレセプター遺伝子の発現を調べた。その結果エストロジェンレセプター、プロジェステロンレセプターおよびアンドロジェンレセプター遺伝子が発現していることを初めて明らかにした(現在投稿中)。 2)エストロジェンがヒト培養関節軟骨細胞におよぼす影響 ヒト培養関節軟骨細胞において培養液にエストロジェンを添加し、IL-1、IL-4、IL-6、IL-10、TNF、TGF-βなどの各種サイトカインの分泌をELISA法を用いて調べた。その結果エストロジェンは生理的濃度で軟骨細胞よりのIL-1、IL-4、IL-6、IL-10、TNFの分泌に影響を与えないが、IL-6、TGF-βの分泌を増加させた。
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