研究概要 |
平成7年度は次の装置を作製し健康成人10名より正常値と考えられるデータを収集した. 電気刺激装置 仕様はパルス数:1〜100,パルス周期(パルスとパルスの間隔):0.1〜10秒,デユ-テイ:0〜100%,出力電圧:2〜50V,繰り返し回数:1〜20回,インターバル:2〜5秒,増減値:0〜50%で,ノート型パソコンで制御する. 実験方法 今回はパルス数6,パルス周期2秒,デユ-テイ20%,出力電圧2〜10V,繰り返し回数10回,インターバル5秒,増減値は繰り返しの度に5%増加の設定で,健康成人10名でデータを収集した.刺激電極は使い捨て鍼灸針と心電図用電極を用いた.6発の電気刺激を行い6発目の刺激がそれまでに一番強く感じられた刺激(3発目前後が最も強く感じられることが多い)と同等に感じられた時の電圧の開始電圧(1発目のパルス)に対する増加率を記録した.刺激部位は両前腕および両下腿とし,それぞれの部位で5回ずつデータを取り,その中央値で表わした. 結果 健康成人における刺激が等しく感じられる時の刺激電圧の増加率は,それぞれ右前腕:15.5±4.4%,左前腕:15.0±6.2%,右下腿:20.0±8.2%,左下腿17.0±7.9%であった.有痛患者と比較検討する予定である.
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